魔王と少女(α.ver) 
サイトさま閉鎖の為、配布終了



ジャンル ファンタジーサウンドノベル
公開日 2009.12.13 α.ver-2010.01.07
使用ツール LiveMaker
容量 34.7MB
総プレイ時間 2時間くらい
サイト名  purgatory(煉獄)
サークル名 forest さま

***ストーリー***
森の中にある茨の森
その中に佇む立派なお城
お城に住むのは眠れるお姫様でもなく、
獅子のような見た目の野獣でも無く

魔王

(サイトさまより転載)


***キャラクター***
サラサ(名前変更可)……魔王の生贄として育てられた少女。年齢は確かではないが大体16歳くらい。
アダム……この世界では魔王と呼ばれ畏れられている。魔王の存在自体は1000年前から在ると言われているが、先代の魔王が居たので本人の年齢は定かではない。また、人間と違い体温がとても低く、食事も睡眠も必要としない。
カイン……サラサが来る前から魔王の城の地下の牢獄に居た少年。物腰穏やかで、よくニコニコと笑顔を浮かべている。現在は18歳で12歳の頃、魔王の城に『生贄』としてやってきたと言っている。
エノク……魔王の使い魔。執事を務めているが見た目は10歳前後の少年。ノアの兄と言い張っているが、ノアには否定されている。
ノア……魔王の使い魔。メイドとして仕えているが仕事はいまいち。よく早とちりをして周囲を巻き込んで大騒ぎする。

(サイトさまより転載)


感想は↓より

***感想***
泣いたっ…!
設定からして『やばいなぁ、泣くかも…』と思ってはいたのですが、シナリオ・スチル・音楽等の効果などが見事にはまった素敵ゲームでした!

キャラクターたちの個性がそれぞれ光っていたのも、ゲームを面白くしていた理由だと思います。
サラサ
生贄として扱われ人と接することがなかったために、魔王の城で自分に否定的でない人(魔族?)たちと接することに対するとまどい。そして初めて知るいろいろな温もりと感情、気持ちの高まり。それらがプレイヤーにじんわり伝わってきました。アダムに対して抱く気持ちとは裏腹に、意地っ張りな言い方をしてしまうところがかわいかったです。偏った知識は本と閉じ込められていたときに聞こえてきた人々の会話からのようですが、そんな日々を過ごしていて何故こんな真っ直ぐでいいコに育ったのか謎。まぁ、村人たちに対しては一物あるようですが(笑)。
アダム
『何故サラサに惹かれたのか』という部分がちょっと弱いような気もしますが、不器用ながらもサラサに対して優しさを見せる部分がよかったです。風邪をひいたサラサイベントで、幼い頃のカインから言われたことを信じていて実は騙されていたことに気付くところや、魔力補充の為にエノクにひっつかれるアダムがかわいいったらありゃしないv 人間の作り上げた恐怖の対象としての魔王とは全く違う姿がとっても魅力的なんですよ。サラサを想うようになった所為で状況が変化していくわけですが、そんな自分も、そしてサラサやカインをも否定せず受け入れていたあたりはさすが魔王さまですね。器が違う!
カイン
え~と、正直言って『騙された!』の一言です。カインという名から【カインとアベル(注1)】を思い起こしたせいで何か起こるだろうとは想像してましたが、ここまで豹変してくれるとは。『何故牢に入っているのか』、その理由が根本だったんですね。多分アダムとカインの関係が昔のままであったなら、カインが他の愛情を求めることはなかったんじゃないかなぁ。かわいそうな人ではあるかもしれない。ブラックさんになった以上は、もうちょっとその路線を突き進んだエンドがあったほうが良かったような気もしましたけど。超ブラックルート…かなり見たいかもしれない…!
エノクとノア
癒されましたv 実際は恐ろしく年齢を重ねているんでしょうが、外見がそれを見事に裏切ってます。特にノアは性格も外見年齢に相応しくかわいすぎ。そしてそんなノアをたしなめるエノクとの会話が微笑ましかったです。2人は使い魔なので当然魔王に忠誠を誓っている訳です。でも契約という以上に魔王と使い魔という関係を超えた絆にホロホロきました。

実際には生贄として捧げられた人間たちをどうこうするでもなくただ怠惰な日々を過ごしてきただけなのに、魔王ということで恐れられ、討伐の対象となったり勝手に生贄を押し付けられたりしていたアダム。そして使い魔の2人。そんな魔王の城の住人たちと比べてなんて人間の醜悪なことか。そこら辺まで考えてしまうとけっこう重いものを感じます。だって結局サラサ以外にいい人間って出てこない気が…。
サラサは閉じ込められていたことで、かえって純粋さを保っていたのかも。だから損得や保身などの計算がない。アダムもエノクもノアも、そんな部分に惹かれて助けられてるのかもですね。

(注1:カインとアベルという名は旧約聖書に登場します。人類最初の殺人を行ったのが、アベルを殺したカインとされています。ちなみにカインとアベルは、あの有名なエデンの園のアダムとエヴァの子供です。知っていたらなるほどな~と思うだろうし、知らなくてもゲームをプレイする上で全く支障はないと思われます)


ツールはLiveMaker。ちょっと重いのか場面転換が遅いです。鳴海のPCが古いせい?ルートをクリアしていくとスタート画面絵のキャラクターが増えていく演出は良かったと思います。ただCG鑑賞できないことが途轍もなくショック…orz。
スチルは差分抜きで17枚+α。キャラクターが魅力的な素敵スチル揃いです。かなり鳴海好みv
選曲もかなり良かったです。シリアスシーンで流れるピアノ曲数曲が特に印象に残りました。

α.verになり充実のおまけが楽しめるようになりました。ノアとエノクのお話とカインのお話がプレイできます。
ノアとエノクのミニストーリーはほのぼの和みモード全開。サラサとアダムの子供っぽい口喧嘩にもっと振り回されて欲しかった気もしますが、4人で楽しく暮らしているんだな~って嬉しくなっちゃいした♪

カインのお話は幼い頃から本編終末を迎えるまでのサイドストーリー。ビジュアルノベルのように多彩なスチルとともに進むのでちょっと感動!内容は陰々鬱々とした空気が漂ってましたけど。
幼い頃のカインは精神的虐待を受けていたも同然ですね。確かに王様(父親)最悪だわ…。自分の子供だろーが。人間が歪んでいく過程を見せ付けられたような感じです。
サラサとの出会いが救いになるきっかけだったのに。少しの勇気があれば違った結果が得られたかもしれないのに。アダムへの卑屈な感情がそれを邪魔をする─。カインの歪みが哀れで心が痛みました…。

CGは閲覧も出来るようになり大満足です!(おまけのお話でのスチルは閲覧できません)

(2010.01.07追記)


***備考***
ルートは3つ。
最初のプレイでは1度しか選択肢はありません。
そのどちらもプレイしてまた最初からプレイすると、新たに選択肢が出現。
新たに現れた選択肢のどちらかがトゥルーエンドルートに繋がっていて、どちらかが最初にプレイしたルートに繋がっています。

もう本当に素敵な作品ですのでプレイしてみてくださいね!

 

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