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闇を奔る刃の煌き 第一話『勝てば官軍』 
闇を奔る刃の煌き

公開日 2009.12.30 コミックマーケット77初出 2010.01.13 フリー配布開始
ジャンル 紙芝居
使用ツール 吉里吉里2/KAG3
容量 解凍前-110MB 解凍後-117MB
総プレイ時間 3時間くらい
サイト名  影法師
サークル名 影法師 さま

***ストーリー***
男はふて腐れていた。
主家の小僧から使い走りを押し付けられたせいで
親友である西脇哲哉との約束をすっぽかす羽目になったからだ。

――相変わらず下らねえ用事で呼びつけやがる。
――憂さ晴らしに道場でひと暴れするか。

あの愛すべき馬鹿野郎共をどうしごいでやろうかと考え始めた矢先。

――ぞくり

彼は足の爪先から脳の天辺へと激しい衝動が駆け抜けたのを、確かに感じた。
今し方すれ違った、一人の女性が脳裏に焼き付いて離れない。
長い黒髪を靡かせ、優雅に歩を進め、けれどもどこか憂いを滲ませた瞳。

――こいつだ。

確信する。
そう。
彼は、まさしく運命とすれ違ったのだ。

(サイトさまより転載)


感想は↓より
***感想***
──時は幕末。出会い頭に求婚する男と、それを受け入れる女──。
この冒頭のインパクトと2人の常人とはちょっと一線を画す傑物さにやられました!

剣術の才があり若くして道場師範を務める重蔵。豪快さと無邪気さと、生来の真っ直ぐさや突き進む意志の強さなどが非常に魅力的に描かれていました。
そしてそんな重蔵に寄り添う蛍もまた、(女性として)この時代に迎合できない明晰さで重蔵を支える女傑。見目も麗しく気立てもいい、まさに最高の女房ですね。
はっきりと言葉には出さずとも、自らを小賢しいと評する蛍を認め、包み、対等の関係でいる様子が態度や日常の会話からも感じられました。
2人は互いにベタ惚れで、見ていて微笑ましいやら気恥ずかしいやら(笑)。
そんな2人を取り巻く人物たち(特に哲哉)も立ち位置がしっかりとしていて、物語を盛り立てていました。

物語だけをとってみると、特に目新しさがあるわけではありません。
【「官軍」の名を笠に着て狼藉を働く集団をやり込める】という、王道ともいえる展開です。
しかしテンポよく進む日常描写は惹きこまれるほどに楽しめましたし、重蔵や蛍は勿論のことさらには悪役である安井など、キャラクターが持つ魅力を存分に引き出したシナリオはお見事という他ありません。
重蔵と哲哉の友情、重蔵と蛍の恋模様もきっちり組み込まれて表現されていました。
後半の痛快にして勧善懲悪的な盛り上がり、スピーディーかつ読み手をドキドキさせてくれる剣戟も最高です!
どっしりとした安定感で、安心して読み進めることができる文章力が素晴らしいと思いました。
その盛り上がりに対して締めがちょっとあっさりしすぎていたように感じられたことがちょっぴり気になりましたが、全体的な面白さを損なうようなことではありません。
続きが楽しみで仕方ない作品です。待ち遠しいですね♪


ジャンルが『紙芝居』とあるように画面全面で表現することを優先させた為なのか、セーブ等のコマンドが画面にありません。右クリック一回でテキスト文字を消し、コンフィグ画面に持っていくにはもう一度右クリックしなければなりません。
たかが2回と侮るなかれ。これが地味に面倒だったりするんです。
できたらメニューバーなりコマンド表示なりを搭載して欲しかったです。
それ以外に関しては概ね良好でした。

グラフィックに関しての演出は秀逸!
キャラクターの表情とそれに伴う動きは多様で、全く飽きませんでした。シナリオにあった動きが細かくよく考えられていました。
こういった演出面もストーリーにかなりの影響を与えていると思います。

久々に熱くなれたゲームでした!この面白さはプレイして実感してくださいねv
(一話完結という形になっていますので、続き物が苦手な方でも大丈夫だと思います)
 

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