死神レポート WEB公開版 
公開日 2010.11.23
ジャンル 短編ADVゲーム
使用ツール 吉里吉里
容量 解凍前-28.3MB 解凍後-31.7MB
総プレイ時間 1時間~1時間30分くらい
エンド数 3
サイト名  in the air
管理人名 イオリ さま

***ストーリー***
落ちこぼれの死神、サト。毎回のように人間に同情して失敗し、先輩死神であるスーさんにフォローされている。
一方、老舗の扇職人である七海は、亡き師匠の娘である詩緒と暮らしている。兄妹のようなふたりは、兄弟子を始めとする周囲の人々にいつまでそうしているつもりかと心配されているが…。

(制作者サイトさまより転載)

***キャラクター***
サト
落ちこぼれの新米死神。うっかり者でよく転ぶ上、考えなしのため仕事ができない。
西村七海
二十五歳、古都に暮らす扇職人。中学卒業後、師匠の元に住み込みで修行していたため、幼い頃より詩緒の面倒を見ている。
倉貫詩緒
十四歳、中学二年生。七海の師匠の一人娘。最近は反抗期であり、保護者である七海に対してはつっけんどんな態度。
スー
サトの担当するエリアの班長である死神。柄が悪くどこから見てもヤクザだが、面倒見はいい。

(制作者サイトさまより転載)

感想は↓より

***感想***
死神のリストに名前が載ってしまった少女と、それを阻止しようとする青年、死神としての仕事を全うしようとするサトと、その上司スーさん。4人の想いが交錯する心温まるストーリー。ちょっと切なめです。

主人公のサトは、「ここまでうっかり屋さんで大丈夫なのか!?」と心配になってしまうくらいの落ちこぼれ死神。序盤の魂との追いかけっこは、あり得ないくらいコントな定番ドジっぷりでした。
黙って立っていれば超絶美人さん。口を開けばのんびりというかおバカというか、ちょっと残念な感が否めません。人によってはイラっと来るかも。
でもサトのキャラクター(和み系?癒し系?)がストーリーを温かいものにしてくれています。 
そんなサトが関わることになる七海と詩緒。
七海と詩緒が暮らしている場所が古都の扇工房ということで、和の雰囲気が落ち着いた空気を醸しています。京ことばも素敵。そんな空気の中の七海と詩緒も素敵。
七海と詩緒の関係では、その特殊性が密なものにしているだろうことが感じられます。
ストーリーの展開上、プレイヤーに明らかにされていくのはほとんど七海の側からの気持ちですが、その合間に登場する詩緒の繊細な変化もしっかりと伝わってきました。
ずっと読み進めていくと、どうしても七海に感情移入しちゃうんですよ。
小さな頃から大切に大切に慈しんできた師匠の娘に対して葛藤する心と、守りたいという想いが切ない。
そしてそんな2人を見て、死神としての立場と決意を秘めながらもそれとは相反する気持ちを抱いてしまったサトの葛藤も真に迫っていました。
それまでの伏線による想像でしかありませんが、スーさんのとる行動もただ『死神としての仕事』というだけでは収まらないものを感じます。 
こちらのゲームが心温まる作品になっているのは、主要キャラ4人全員の行動の根幹が、全て自分以外の人のためだからじゃないかと思います。
相手を想うが故の行動ゆえに、純粋に4人の想いを感じられたのだと思います。

謎多き先輩死神スーさんの過去やサトの記憶など、様々な部分で気になる事柄が散らばっています。
なんとなく「こうなんじゃないかな?」とプレイヤーに思考の余地を残してくれるテキスト構成がとてもいい。
エンドは3つですが、バッドエンドは選択肢後にほとんどストーリーが展開しない内容からすると、無理に分岐させなくても良かったような気がします。
選択肢までに十分緊張感の溜めは作られていますから、バッドエンドへ進んで流れを止めてしまうよりも、選択肢なしのサウンドノベルとして綺麗にまとめて欲しかったかなぁと。
CGは1枚。とても素敵なCGなので、1枚だけなのが非常に残念。

とても素敵な作品です。是非プレイしてみてください!
 

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